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Vol.04 地道な作業を積み重ね、オンリーワンの「作品」をつくる喜び。

 岡内 太郎さん

貴金属装身具製作技能士 1級
(平成10年度取得)

岡内 太郎さん

1968年生まれ

有限会社 岡内錺飾所属

貴金属装身具製作技能士とは

貴金属装身具とは、主に金・白金(プラチナ)・銀などの貴金属や、ダイヤモンド・真珠などの宝石類を用いた、指輪・ペンダント・ブローチといったジュエリーを指します。貴金属装身具製作技能士は、そのような貴金属装身具の製作に必要な技能・知識を対象としています。

岡内 太郎さんのお仕事

岡内さんは作品を製作するにあたり、デザインから完成に至るまでの一連の工程を一人で行います。切り出した地金をハンマーで叩き引き締める「鍛造(たんぞう)」、表面を整える「やすりがけ」、金属を接合する「ろう付け」、光沢を出すための「研磨」など数々の作業を経て、貴金属装身具は製作されます。

貴金属装身具製作の仕事に興味を持ったきっかけを教えてください。

写真:岡内 太郎

私の家は祖父の代から貴金属装身具製作の仕事をしており、小さな頃からうちで働く職人さんたちの姿を間近で見てきました。その影響かは分かりませんが、私自身も自然とものづくりが好きになり、「自分もこの仕事を継ごう」と考えるようになりました。

本格的にこの世界に足を踏み入れたのは20歳のときです。師匠のもとに弟子入りして6年間ほど修行を積み、その後、家業を継ぎました。

お仕事に取り組む中でのこだわりを教えてください。

動物をモチーフにしたジュエリーを製作するときに、イキイキした表情や躍動感を出せるよう心がけています。
仕事の中には、ペットを亡くされたお客さまから写真を見せていただき、それを元にしたジュエリーを作って欲しいというご依頼もあります。試行錯誤を重ねて作品を作り上げ、「あの子にそっくりで、まるで帰ってきたみたい」と喜んでいただけたときは「作ってよかった」と心から思います。

技能士の資格を取得されたきっかけを教えてください。

写真:岡内 太郎

修行時代に師匠から積極的に勧められたというのが大きな理由です。
またその頃はちょうど、周囲の職人仲間にも技能検定の存在が広く知られるようになった時期で、受検する人も増えていました。そこで私も「職人の道を歩む上で乗り越えるべき通過点」と考え、受検を決めました。

技能検定に向けてどのような努力をされましたか?

仕事以外の時間でも、ひたすら作品を作っていました。本番では18金の素材を使用するのですが、これは高価なものなので練習ではなかなか使えません。
そこでより安価な銀の素材を使い、毎日練習に励みました。合格の知らせを聞いたときは、「やっと練習漬けの日々から解放される」とホッとしたのを覚えています。

技能検定を受検してよかったことを教えてください。

「ろう付け」や「やすりがけ」といった基礎的作業の再確認ができたことです。それまではなんとなく取り組んでいた作業に、しっかりと向き合うきっかけにもなりました。一つひとつの作業の精度が上がり技能向上につながったので、そのとき積んだ努力は今の仕事の中にも生きています。

取得後は技能士会にも参加できるので、他の職人さんたちと技能にまつわる情報交換ができるようになったのもよかったことの一つです。

岡内さんが仕事の中で「輝いている」と感じる瞬間を教えてください。

写真:岡内 太郎

見た目が美しいジュエリーですが、完成するまでの一つひとつの作業はとても地味なものです。そのような数々の地道な工程を積み重ね、作品として形になったときには仕事における「輝き」を感じます。

また最近では、技能五輪や技能グランプリの運営に参加することもあり、一心不乱に課題に取り組む参加者たちの姿を見て大変刺激を受けています。自分の仕事にも一層熱が入るようになり、充実感を得ていますね。

岡内さんの今後の目標を教えてください。

上手な職人さんの技能というのは、いわばその人にしかできないオンリーワンのもの。技能とはまさに、その職人さん自身を表すものだと言っても過言ではないでしょう。私も自分の技能にさらに磨きをかけ、「この仕事はこの人にしかできない!」と言われるような職人を目指していきたいです。

これから技能検定を受ける人たちへのメッセージをお願いします。

写真:岡内 太郎

技能検定は、今まで自分が積み重ねてきた技能を再確認し、さらなる向上につなげる良いきっかけです。

受検前と後では仕事に対する向き合い方や、手の動かし方もきっと変わってくるはず。技能検定のために重ねた努力は将来必ずみなさんの身になるので、ぜひ積極的に受検してみてください。

プロの道具~貴金属装身具製作技能士編

 

やっとこ(写真左)

やっとこ(写真左)

主に地金を曲げるときに使う。
さまざまな種類のやっとこを作業工程や素材・寸法ごとに使い分ける。岡内さんは硬い地金を曲げるときに、二つのやっとこで挟み"てこ"の原理で曲げている。

岡内 太郎さんのある日のスケジュール

9:00
出社・取引先まわり
11:00
工房で作業開始(複数の品物を同時に製作するため、さまざまな作業を並行して行う)
12:30
昼食
13:00
作業再開
16:00
休憩
16:30
作業再開・取引先とのメールや注文対応
20:00
作業終了

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