今治タオル工業組合社内技能検定

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平成28年度

今治タオル工業組合社内技能検定とは

今治タオル工業組合社内技能検定

○今治タオルブランドの確立に向けて創設された、今治独自の技能評価制度。
◆今治タオルブランドの確立に向けて技術力を強化してきた産地として、今治独自の技術を加えた技能評価制度の創設に取り組み、「今治タオル工業組合社内技能検定」(職種:タオル製造)を立ち上げた。
◆この社内検定はタオル業界では全国初の取組。また、四国で初めて厚生労働大臣の認定を受けた社内検定でもある。制度創設においては四国タオル技能士研究会、愛媛県立今治高等技術専門校、愛媛県繊維産業技術センターなど地域クラスターで取り組み、業界が主体となって、効率的に技能の継承を図ることができる取組を創設したことが評価された。

取組の詳細

検定試験実施にあたっては、組合内に運営委員会を設置するほか、下部部会として総務部会、試験基準部会、検定実施部会を設けて厳正な試験運営に努めている。具体的な試験問題作成や検定実施については、技能者集団である四国タオル技能士研究会に協力を仰いでおり、検定試験実施を通じてメーカーの垣根を超えた技能継承にも繋げている。
平成23年度の第1回以降、毎年1回、検定を実施しており、平成28年度に実施した第6回までに1級合格者22名(受検者55名)、2級合格者22名(受検者38名)の実績を積み重ねている。また、第6回では、初の女性受検者がいるなど、タオル業界における女性進出(女性技能者)の台頭にも寄与しているものと自負する。
組合では独自に定める技能者の最高峰「タオルマイスター」の必須条件として同検定1級合格者を定めており、技能者の知識量・技術力の高さを示す業界共通認識を持って取り組んでいるほか、各社においては、人材育成や人事考課の指標等として活用している。

取組のアピールポイント・特徴・取組の効果

(アピールポイント・特徴)
旧国家技能検定(職種:織機調整)に今治タオル産地独自の視点を加えた社内検定制度。組合が実施主体となることにより、業界全体の人材育成を図る技能継承システムとして機能している。受検者についても一定数を維持しているほか、合格者が四国タオル技能士研究会に入会するなどのサイクルで、技能者の横の連携強化にも繋がっている。

(取組の効果)
制度創設前は、各タオルメーカーがそれぞれの指標で技能者育成を行っていたため、企業間の技術格差が生じて今治タオル産地全体の技術力向上に繋がり辛かったほか、日々の受注に終われ、技能者育成のための時間的・金銭的な余裕もなかったが、業界団体が技術・技能を客観的に評価・顕彰する仕組みを構築したことで、「今治タオルブランド」の根幹を支える優秀な人材育成や技能者の社会的地位向上につながっている。

企業・団体の紹介

今治タオル工業組合

タオル産地・今治のタオルメーカー112社(平成28年3月末)により組織される工業組合。タオル製造業に関する指導及び教育、情報又は資料収集及び提供、調査研究を行うほか、組合員のために行う組合ブランド推進事業、共同購買事業ほかを行う。平成18年からは「今治タオルプロジェクト」を推進し、独自に定める品質基準をクリアした「今治タオルブランド」認定等を実施している。

所在地
〒794-0033
愛媛県今治市東門町

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