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2017年9月07日【レポート】小・中学生が"技"の魅力を体感!「ものづくりフェスタ in みやぎ2017」

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小・中学生が " 技 " の魅力を体感!
「ものづくりフェスタ in みやぎ 2017」
 84日(金)から6日(日)までの3日間、仙台市の夢メッセみやぎでは「ものづくりフェスタinみやぎ2017」(以下、フェスタ)が開催された。この催しは厚生労働省委託事業「平成29年度若年技能者人材育成支援等事業」の地域における技能振興の一環。次代を担う小中学生らに、熟練技能士が持つ技の素晴らしさを紹介し、技能継承の重要性について考えてもらうことを目的としている。県内各地から会場を訪れた大勢の小中学生らは経験豊富な技能士らの指導を受けながら、ものづくりの魅力を体感した IMG_3172.JPG
" ものづくり立国 " の未来につながる
子どもたちとマイスターの出会いの場
 例年およそ4万人が来場する一大イベント「みやぎ元気まつり2017」の一角で行われていることもあり、フェスタは3日間とも大盛況。宮城県内の各技能士会など合計21の参加団体が出展するブースでは、多彩な「ものづくり体験」が提供(すべて無料)された。このフェスタを開催する意義について、主催者である宮城県技能振興コーナーの曵地信勝所長は次のように力説する。「昔は家で障子の張り替えを手伝わされるなど、暮らしの中で、自然にものづくりを体験できたものです。ところが、畳も襖も障子もない家で暮らす子どもたちには、ものづくりに触れる機会がほとんどない。だからこそ、ものづくり立国・日本を担う次世代の人材を育てるためには、このフェスタのような場が重要なんです」。 IMG_3170.JPG
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 また、曵地所長は長らく工業高校で教員を務めた自身の経験も踏まえて「手先の器用さを高校生になってから伸ばそうと思っても、なかなか難しい。『三つ子の魂百まで』といいますが、手も頭も柔らかいうちにものづくりに出会うことは非常に意味が大きいんですよ」とも話してくれた。

ロボット、コマ、花のティアラ
楽しさや美しさがハートを掴む

 今年から新たに参加したという宮城県情報サービス産業協会は「人型ロボットの展示」で注目を集めていた。このブースでは「3分でできるプログラミング教室」を開催。プログラミングというと難しいイメージを持たれがちだが、ここではパソコンのモニター上にあるいくつかのボックスを組み合わせることで回路がつながり、ロボットが簡単な言葉を話したり、動作をしたりするまでの流れを学ぶことができる。「ITは現代社会を支える大事なものなのに、形がないので、なかなか理解してもらいにくい。そこで今回は『形のあるものを』と、ロボットを出展することにしたのです。子どもたちが想像した以上に面白がってくれているので、嬉しいですね」(同協会我妻裕太さん)。

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 同じく初参加ながら、男子児童らに圧倒的な人気を集めていたのは、仙南マシンクラブ(仙台以南で製造業を営む企業の集まり)が提供する「金属材料を使ったコマ作り体験」だ。体験者はコマの軸とその外側にはめるリングを選び、ハンドプレスと呼ばれる機械で圧力をかけて結合させる。次に、接地する軸の先端部分に小さなボールを乗せて締め込めば、金属コマが完成。コマを作った子どもたちは、会場の中央に設置されたフリースペースで「ケンカゴマ対戦」(コマをぶつけ合う競技)のトーナメントにも参加することができる。同クラブの千葉厚治さんは「部品や道具に触れて自分で作った"世界に一つだけ"のコマをまわす。その喜びは、市販のコマでは味わえないものだと思いますよ」と語る一方、「3日分としてコマ500個分の材料を用意してきましたが、足りなくなるかもしれません」と嬉しい悲鳴をあげていた。

 会場では、可愛らしい髪飾りを着けて歩く女の子らの姿が見られたが、このティアラは、フラワー装飾技能検定宮城県協議会が提供する「フラワー装飾」の製作体験で作られたもの。「プリンセスブームにあやかった」というこの企画には予想をはるかに上回る体験希望者が殺到したため、講師を務めたフラワー装飾技能士らは昼食も取れなかったのだとか。「花屋というのは常に季節の花々に触れていられる職業です。結婚式のブーケや記念日の花束をつくってお客様からお褒めの言葉をいただいたときも幸せな気持ちになれますよ。このフェスタではお子さんたちにぜひ"花がある暮らし"の良さを感じてほしいですね」(同協議会幹事堀江信彰氏)。

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 取材の最後に宮城県技能士会連合会の平山正助会長(宮城県タイル協会)に話を聞いた。「私はいま84歳ですが、手に職を持てたことでこの年までみなさんに必要としていただき、成長させてもらえたと思っているんです。ここに来てくれた子どもたちの中からもいつか地域のものづくりを支える技能士が生まれて、幸せな職人人生を歩んでいってくれれば最高ですね」。こうした先輩たちのものづくりにかける思いは、フェスタでの貴重な体験を通じて、きっと子どもたちにも伝わったことだろう。

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