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2017年9月21日【レポート】憧れの職業に楽しくチャレンジ!「おしごと体験教室2017(おしごとフェスタin福岡2017内)

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8月18日(金)から20日(日)までの3日間、福岡国際会議場の多目的ホールでは「おしごと体験教室2017」(「おしごとフェスタin福岡2017」内)が開催された。会場には、小学生やその保護者等、3日間で約4,000人が訪れて希望する職種のおしごとに挑戦した。このイベントは厚生労働省委託事業「平成29年度若年技能者人材育成支援等事業」の地域における技能振興の一環。次代を担う児童らに、経験豊富な技能士が持つ技の素晴らしさを紹介し、技能継承の重要性について考えてもらうことを目的としている。期間中に会場を訪れた大勢の小学生らは、技能士らの指導のもと、多彩なものづくりの魅力を体感した。

体験終了後には " 給料 " を支給
ものづくりの醍醐味をリアルに体験
IMG_3844.JPG  「おしごと体験教室」は、福岡県内に住む小学4年生から6年生までの児童が対象。事前申込み後の抽選で当選した参加者らは、18職種の中から好きな"おしごと"を選んで体験することができる(希望者数が定員を上回った職種は抽選)。同様の技能体験イベントは他の都道府県でも行われているが、体験終了後に「マネー」(おもちゃの紙幣)が支給されるのは、この「おしごと体験教室」ならではの試み。子どもたちがマネーを持って「売店」に行くと、景品に引き換えてもらえる。つまり、働くだけでなく、報酬を得て、それを使う喜びまでが味わえるのだ。
 また、各ブースではつなぎやヘルメットなどのユニフォームが用意されており、それらを身につけることが、参加者らの"プロ意識"を高めるのに一役買っていた。主催者である福岡県技能振興コーナーの廣幡淳一課長は「熟練技能士の高齢化が進む中、技能を継承して行くためには、次世代の育成は非常に大切。参加してくれた子どもたちが将来、就職について真剣に考える年齢になった時、この催しでの楽しい体験を思い出してくれれば幸いです」と語ってくれた。 IMG_3985.JPG
子どもたちと真剣に向き合う技能士たち
技だけでなく " 心意気 " も伝授
 「調理師さん」(西日本佐藤調理師会)のパビリオンでは、20人の児童が一斉に、巻き寿司といなり寿司の調理に挑戦。巻き簀の上に海苔を敷き、ご飯を広げ、具材を乗せて...と、皆丁寧に作業を進めていく。最初にプロの先生がお手本を見せてくれたものの、「真っ直ぐ切るか、斜めに切るか」「どんなふうに盛り付けるか」など、細かい指示は出されない。 IMG_3974.JPG
IMG_3889.JPG  「この教室では、細かい技術ではなく、人に食べて頂くんだという"おもてなし"の心を身につけていってほしいんです。それが和食で一番大切なことですから。できあがったお寿司はお父さんやお母さんにも食べてもらいますが、いつもご飯をつくってくれている親御さんに対する感謝の気持ちも持ってくれるといいですね。もちろん、この催しがきっかけになって、いつか料理人が生まれたら嬉しいです」(同調理師会佐藤浩正会長)。
 女児らから人気が高かったのは「お花屋さん」(フラワー装飾技能検定福岡県協議会)だ。ミニバラやナデシコ、スターチス、アイビーなど、旬の花を中心とする多彩な素材を使ったフラワーアレンジメントに取り組み、完成した作品は持ち帰ることができる。きれいにつくるポイントは「茎を短く切りすぎず、立体感を出すこと」なのだとか。「お子さんたちはそれぞれに個性的で創造性あふれる作品をつくってくれるので、見ていても楽しいですよ。ハサミの使い方などについては細かく説明をしています。プロになると楽しい作業ばかりでなく、水揚げ(=花の切り口を整えるなどして水の吸い上げを良くすること)など大変な作業もしなければなりませんが、小学生の皆さんにはまずお花に触れて、楽しんでもらうことが大切かと思います」(同協議会世利靖子さん)。 IMG_3958.JPG
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 「時計屋さん」(福岡県時計貴金属眼鏡商業協同組合)のパビリオンでは、白衣を着た子どもたちが、オリジナルの時計づくりに取り組んでいた。文字盤となるCD-ROMにムーブメントをセットしてつくるこの時計は、実際に使用することができる。フラワーアレンジメントと同様、こちらの時計も持ち帰ることができるとあって、参加者は皆作業に夢中だ。

 「最初は『何をさせられるのかな?』という顔をしている子でも、説明を聞いて作業を始めると、目がキラキラ輝き出すので、面白いですよ(笑)。時計というのは、もし故障したとしても新しい製品ならメーカーが修理してくれますが、何年か経つとメーカーも修理を中止してしまう。でも、時計は思い出とか愛着がこもるものですから、持ち主としてはなんとか修理してほしいと望まれるんです。そんな気持ちに応えることが私たちの役目だと思っていますし、参加者の皆さんにも伝えたいですね」(同組合理事 平川義紘さん)。

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 大きな「足場」で注目を集めていたのは「とびさん」(福岡県鳶土工業連合会)のパビリオンだ。小学生らは「登り桟橋」と呼ばれる足場の梯子に手すりをつけたり、命綱をつけて前傾姿勢で立つ体験などにチャレンジした。「我々のつくる足場などは、役目を終えれば解体するものであって、当然ながら長く残ることはありません。でも、建築現場では絶対になくてはならないものですから、参加した子たちには『そういう仕事もあるんだな』と感じてもらえれば幸いです。 IMG_4032.JPG


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 鳶職に限らず、建設業の専門工事業者の人材は、現業でいうと55歳以上が3割以上を占めているのに対して、20代が1割ほどしかいない。それほど高齢化が進んでいるんです。ですから、こういう機会に小さな子たちと出会えるというのは、本当にありがたく思いますね」(九州鳶土工業連合会会長 杉山秀彦さん)。
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 杉山さんは体験を終えた児童らに"給料"を手渡す際、「人から感謝されて、給料をもらえるような人に育ってください。この給料でもらったものは、日頃の感謝を込めて、お家の方にプレゼントしてね」とメッセージを送った。働く喜び、厳しさ、そしてプロの心意気。この日の学びはきっと、子どもたちを大きく成長させたことだろう。


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