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2017年10月27日【レポート】商店街が "技能" との出会いの場に!「栃木県ものづくり体験コーナー2017」

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商店街が"技能"との出会いの場に!
「栃木県ものづくり体験コーナー2017」
 9月23日(土)・24日(日)の2日間、宇都宮市の中心地にあるアーケード型商店街「宇都宮オリオン通り」では「栃木県ものづくり体験コーナー2017」(以下、体験コーナー)が開催された。このイベントは厚生労働省委託事業「平成29年度若年技能者人材育成支援等事業」の地域における技能振興の一環。次代を担う児童らに、経験豊富な技能士が持つ技の素晴らしさを紹介し、技能継承の重要性について考えてもらうことを目的としている。親御さんらに伴われて体験コーナーを訪れた小学生たちは、経験豊富な熟練技能士らの丁寧な指導を受けながら、様々なものづくりの魅力に触れた。

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地元開催の技能五輪&アビリンピック その熱気を次世代の子どもらにも
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 技能体験イベントは他の都道府県でも行われているが、公共施設などの屋内で催されることが多く、一般の人も訪れる"日常空間"を会場とすることは珍しい。大勢の子どもたちが来場した体験コーナー開催中は、商店街全体にまるで縁日のような活気が満ち溢れた。栃木県では11月に「第55回技能五輪全国大会」(23歳以下の青年技術者の技能レベル日本一を競う大会)と「第37回全国アビリンピック」(全国障害者技能競技大会)が開催されるため、「300日前」「150日前」等の節目でプレイベントが催されるなどしており、体験コーナーの会場でも両大会を告知する幟などが見られた。

 体験」コーナーを主催する栃木県技能振興コーナーの渡邉正則コーナー長は「技能五輪やアビリンピックを地元で開催できるというのは大変貴重な機会ですから、栃木県の威信をかけても必ず製鋼させたいといけませんよね。そんな大会への準備も忙しくなっている中で、この体験コーナーに多くの技能士団体さんが出展してくださっていることは、本当にありがたい」と、まず感謝の思いを口にする。続けて「技能というものが生活の近くにあった昔に比べて、最近は若い人たちが技能に触れる機会が圧倒的に少なくなりました。子どもたちばかりでなく、保護者や学校の先生方にも技能の現場を知る人が少なくなっているので、もしお子さんが『地域に高研できる技能士になりたい』と考えたとしても、その道に進むことを応援しにくいのではないでしょうか。ですからこうした機械に、お子さんたちだけでなく、ぜひ大人の方々にも、ものづくりの仕事に触れてほしいんです」と熱く語ってくれた。 tochi-3.png
楽しさも、難しさも味わえる 子どもたちを夢中にさせる多彩な体験
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 栃木県日本調理技能士会が提供する「白玉団子おしるこつくり」のブースには、体験待ちの長い行列が出来ていた。作業は、まず団子を丸め、それを茹で、最後にあんこをかけるというもの。最も難しいのは最初の団子を作る工程で、水の量が少ないとまとまらず、多すぎると茹でた際に形にならないのだという。「何年か前、卵焼きの体験を提供したこともあるんですが、小さいお子さんだとフライパンを使うのがむずかしいんですよね。もちろん、この体験にしても熱いお湯と熱いあんこを使いますから、お子さんが火傷したりしないように必ず指導につくなど、安全には万全を期しています。この経験を通じて、もっと和食に親しんでもらいたいですし、『将来は板前になりたい』なんて子が来てくれたりもしていて、そんなときは格別嬉しいんですよ」(同会前代表 千村正夫さん)

 「トントン」「カンカン」と小気味良い音を鳴り響かせていたのは、栃木県板金工業組合のブース。小学生らが真剣な表情で「銅笛作り」と「銅板型打ち出し」の体験に取り組んでいた。銅笛作りでは、型に合わせて2枚の銅板を折り曲げていく。よい音を鳴らすには「丸みを帯びた部分がきれいな円形になることが大切」とのことだが、初めて銅板を扱う 子どもたちには至難の業。「うまく出来なくても、指導に当たる技能士が手直しをしますので、心配はいりません。保護者の方には、形が変わってしまった場合などの対処方法をまとめた簡単な取扱説明書もお渡ししています。参加してくれた子どもたちには、ぜひ楽しい思い出を持って帰ってほしいんです。板金というのは、手間をかけただけいい仕事ができる、やりがいのあるもの。そんなものづくりの喜びを少しでも感じてもらえたら嬉しいですね」(同組合 理事長 岩室久夫さん)。

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無tochi7.png  栃木県石工技能士会が提供する「まが玉作り」の体験ブースは、お手製のアクセサリーをお土産に持ち帰ることができるとあって、女児らに大人気。ろう石という柔かい石に型を描き、キリで穴を開け、周囲をやすりで磨いていく...そんな地道な作業に、参加者らは夢中になっていた。「原石を少しずつ製品に仕上げていく石工の仕事はとても楽しいものです。その楽しさはきっと、この体験でも感じてもらえるでしょう。自然界にある石に同じものは一つとしてありませんから、いつも新鮮な気持ちで働くことができます。80歳、85歳という大ベテランが現役の職人として活躍できるというのも、この仕事の良い部分だと思いますね」(同会前会長 園部賢一さん)。

 宇都宮市建築組合のブースでは、男児らが椅子とボックスティッシュの製作に挑戦していた。小さな手が釘打ちするのを見ていると思わず手出しをしたくなるが、指導に当たる技能士らは安全に配慮しつつも、温かい眼差しで見守っている。「作業の様子を見ていると、子ども一人ひとりの性格の違いがよく分かるんですよ」と話してくれたのは、組合長の斎藤良吉さんだ。「私は宇都宮共同高等産業技術学校や県央産業技術専門校での指導にも携わっていますが、入校希望者はやや減少傾向。途中で辞めていってしまう生徒も少なくありません。この体験コーナーで、小学生という早い時期から技能に触れてもらうことは、とても大切なことだと思います」。

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 女児を連れて会場を訪れていた保護者の男性に話を聞くと「今年初めて来ましたが、楽しいイベントですね。子どもには、自分でものを作る楽しみと大変さ、その両方味わってもらえればと思います」とのこと。参加者した子どもたちの中から地域を支える優れた技能士が誕生するのを、楽しみに待ちたい。
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第55回技能五輪国際大会はこちらから

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とちぎ技能五輪・アビリンピック2017はこちらから

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