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2017年12月15日【レポート】小中高生が真剣に " 技能 " と向き合う!「第34回ひろしま技能フェア ひろしまものづくりフェスタ2017」

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小中高生が真剣に " 技能 " と向き合う!
「第34回ひろしま技能フェア ひろしまものづくりフェスタ2017」
 11月8日(水)・9日(木)の2日間、県立広島産業会館(西展示館)では「第34回ひろしま技能フェア ひろしまものづくりフェスタ2017」(以下、フェスタ)が開催された。このイベントは厚生労働省委託事業「平成29年度若年技能者人材育成支援等事業」の地域における技能振興の一環。今後の日本、そして地域社会を担う小中高生に、様々な技能士の仕事の素晴らしさを紹介し、技能継承の重要性について考えてもらうことを目的としている。フェスタを訪れた大勢の児童や生徒は、ものづくりの奥深い世界にすっかり魅了された様子だった。
児童・生徒の " 参加しやすさ " に配慮
こだわり続けている「平日開催」

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 フェスタが催された2日間は、両日とも開始予定時間である午前10時の30分ほど前から、会場入り口付近に参加者らが行儀よく列をつくった。技能体験イベントは他の都道府県でも行われているが、たいていは週末に開催されるため、来場者の大半を親子連れが占める。一方、このフェスタの場合は平日に設定されており、会場を訪れる児童・生徒たちのほとんどが学校単位で参加している。小学校の中には、広島を代表する企業であるマツダの事業所見学と合わせた体験授業として、このフェスタを訪れているところもあるという。

 主催者である広島県職業能力開発協会の熊野良樹専務理事は「このフェスタは小中高生らがものづくりに出合うために開催しているもの。その趣旨を大切にしようというこだわりから、私たちは例年、子どもたちが学校単位で参加しやすい平日に開催しているのです。広島県は生業系といわれる伝統的な業種はもちろん、繊維から自動車のメーカーまで様々な技能士が活躍する"ものづくり県"ですから、一人でも多くの児童や生徒に技能士の仕事に触れる機会を提供して、職業を選ぶ際の選択肢を広げてもらいたいですね」と熱く語ってくれた。 IMG_5018.JPG

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40近いブースが並ぶ中で、特に男児らの人気を博していたのは、広島県左官業協同組合が提供する「しっくいどろダンゴ作り」の体験だ。ベースとなる藁を混ぜた土の球に、赤や青の漆喰を塗り、お猪口の縁に当てて回しながら丸く整形していく。完成した鮮やかな色のどろダンゴは、お土産として持ち帰ることができるという。「ベースになる玉は300個ほど用意してきましたが、実はあれをつくるのがひと苦労なんです(笑)。

 子どもたちに楽しんでもらいたいという思いで、組合の仲間で協力してつくりました。左官というのは、家が完成してから取り壊されるまで、長い間自分の"作品"を生活の役に立ててもらえる、やりがいのある仕事。もちろん、建設業界には左官以外にもたくさんの業種がありますので、フェスタに来てくれた子どもたちには、いろいろな仕事の魅力に触れていってほしいと思います」(広島県左官業協同組合 丸山喜鶴理事長)。

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「鳥居の模型づくり」や「LED回路組立体験」など10種類にも及ぶ多彩な体験を提供していたのは、県内14の県立・私立高校が共同で出展している広島県高等学校工業クラブ連盟のブース。広島県立呉工業高等学校の「キーホルダーづくり」では、指導にあたる高校生らによってその場で簡易鋳造された「イルカ」や「ネコ」のチャームを、小学生らがヤスリで磨いていた。「簡易鋳造の工程では金属を高温で溶かしますので、参加者が作業するスペースとの間に距離を確保するなど、安全には特に配慮しています。近年は製造業へ進む子どもが減少していますが、こうした体験を通じてものづくりの楽しさを知り、地域の製造業を支える人材へと成長してもらえたら嬉しいです」(同校 機械科 瀨戸中寛幸教諭)。
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 マツダ技能士会とマツダ工業技術短期大学校は、一般的なブースの約3倍のスペースを使って実演や展示、体験を提供。「オリジナル缶バッチ製作」「マツダマーク板金加工」「ロータリー型ぶんちんづくり」という3種の体験は、いずれも自動車やその製造にちなんだユニークなもので、ブースを訪れた小中学生は夢中で取り組んでいた。「このブースには、車体製造部はもちろん、エンジン関係、パワートレイン、ミッション関係など、マツダのクルマづくりを支える各部署の代表者が集まり、お子さんたちを指導させてもらっています。私も長年にわたって車体製造に携わってきましたが、一枚の鉄板をクルマのボディに仕上げていく工程はとても難しいものであり、だからこそ面白い仕事だと思っています。お子さんたちにも、そんな面白さを少しでも感じていってもらいたいですね」(同技能士会 稗田努事務局長)。


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IMG_4796_2.jpg IMG_4801_2.jpg 広島製菓専門学校のブースでは、女児を中心とする参加者が真剣な表情で「マジパン細工」に取り組んでいた。マジパンとは、粉末のアーモンド・砂糖・卵白をこねてペースト状にしたもので、主に洋菓子の装飾に用いられる。課題となるキャラクターは毎年、指導にあたる専門学生らが発案しており、今年は「ネコ」と「ペンギン」だった。「マジパン細工は技能五輪全国大会の課題にもなっている、奥深い魅力を秘めたものです。キレイにつくるためには、できるだけ手数(触れる回数)を減らすことが大切なのですが、それがなかなか難しいんです。『食品を自分の手でより美しいものに変えられた』という感動を味わってほしいです」(同専門学校 松浦健二副校長)。
 マジパン細工と同じく技能五輪の課題である「アメ細工」のデモンストレーションも行われていたが、この実演を担当する学生(技能五輪出場選手)は、かつて参加者としてフェスタを訪れ、その体験がきっかけとなってお菓子づくりの道へ進むことを決めたのだという。近い将来、今年の参加者の中からも技能士を志す人材が誕生することを期待したい。 IMG_4775.JPG
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