合格者の声 塗装技能士(金属塗装作業)1級取得 夏川 利信さん

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塗装技能士(金属塗装作業)1級取得 夏川 利信さん(ナツカワ塗装)

受検するきっかけ

画像:合格者の声

 私は専門学校でマスコミ・出版関係を専攻し、その後営業職や接客業の仕事を経て、24歳頃に建設重機の塗装を営む家業を継ぐことになりました。当然のことながら、塗装などは初めてのことで、周囲や同業者に比べて圧倒的に経験が足りず、自らの不甲斐なさや未熟さを痛感させられました。そのため、技能の向上と知識を深めるために、自信をつける方法はないかと模索していました。そんな時、同業者から技能検定制度があることを聞き、金属塗装2級を受検して合格しましたが、さらなる技術向上を目指して金属塗装1級の受検を決意しました。技能試験の合否に関わらず、技能と知識を学び試験に取り組むことが、確実に自分の力になると思っていましたが、私が1級技能士になることで社内での周囲への刺激になり、社内全体がレベルアップしてくれればとの思いもありました。

合格に向けて取り組んだこと

 実技に関しては、作業自体は普段の業務のなかで行う作業を落ち着いて行えば、問題なくクリアできると思っていました。しかし、普段の業務では塗料やパテ等の主な材料にウレタン系を使用しているのに対し、試験では普段使わないラッカー系の材料を使っての試験であるため、違った練習が必要でした。当然ながら、事前にその材料についての知識を学ぶとともに、父や年配の方からラッカー系での塗装方法を教わって練習を重ねました。
 学科に関しては、普段の業務の中だけでは知りえることのできない知識も多かったために、講習会に参加して学び、過去問題を繰り返し解いたり、間違えたところはインターネットや書籍などで検索するなどして、いろいろな角度から理解を深めて試験に臨みました。

技能検定受検を通して得たこと

 今回の受検への取り組みを通じて、これまで当たり前のように深く考えずにこなしていた単純作業の一つ一つにも、先人たちの経験や知識に裏付けされた技術や深い意味があることを改めて考えさせられ、より真摯に丁寧に仕事に向き合う良いきっかけとなりました。また、客先などからの塗装に関しての質問にも、技能試験を通じて学んだ知識のおかげで、今までより理論的に分かりやすく答えることができるようになりました。さらに、1級に合格したことで、父や年輩者をはじめ同僚たちの私を見る目が変わったことも嬉しく思っています。そして何より金属塗装技能士1級に合格したという結果が、仕事においての大きな自信に繋がり、一層の意欲と向上心を得ることができたと思っています。

今後の目標

 合格したことに満足せず、金属塗装技能士1級として恥ずかしくない技術と知識を磨き、仕事への向上心を持ち続けたいと思います。そして、学んだ技術、知識を周りや後進の人間に伝えていき、社内だけでなく業界全体の技能のアップに繋げていけるように努力していきたいと考えています。また、今後は会社の経営や管理等についても勉強するために特級を目指すことや、他の技術者のレベル等を知ることで外と比較できる「ものさし」を得るために、技能グランプリへの出場などにもチャレンジしていきたいと思っています。

  

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