工業高校生金型コンテスト

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平成29年度下半期

工業高校生金型コンテストとは

工業高校生金型コンテスト

○岐阜県内の工業高校生が、地域の企業や大学、公的機関から実技指導等の支援を受けながら、金型の設計から製品の製造までを行い、その成果を競う取組。
◆岐阜県の重要な産業である「金型製作」の技能を発展、継承するため、工業高校によるコンテストを通じて、企業や大学等が地域を挙げ、一丸となり支援をしながら実施している点が評価された。
◆約8ヶ月間という長期間にわたるコンテストを工業高校のカリキュラムの一部として組み込み、教育機関とも協働し、学校教育の一環として取り組んでいる点が評価された。
[写真:参加した生徒によるプレゼンテーションの様子]

取組の詳細

平成29年度は4月10日から12月9日までの間、10校13チームが参加
(1) 担当教諭向けに金型製作についての事前研修会、作業実習を実施
(2) コンテストの実施要項及び課題の設定
・課題(テーマ):地域らしさを表した製品「キーホルダー」の製作
・部門:プレス金型又は射出成形金型
(3) 支援企業の選定
 学校との位置関係から企業を選定し、同意を得て支援を行った。支援企業は、金型及び製品を完成させるためのアドバイス・技術指導は行うが、生徒が自ら考え製作するようサポートを行った。
 製作工程が進むにつれ、担当する企業に限らず、他の組合員企業からの支援を受けた。
(4) 学校における事業の進め方及び支援方法
 事業の進め方は、教育単位に含まれる「課題研究」の時間を使って実施した。学校ごとに授業日、試験日、行事日が異なるため、支援企業担当者と担当教諭との連携を構築し、円滑に実施できるよう対応した。また、学校の設備差が大きな障害とならないよう個別セミナーの開催や機械借用等で実施をサポートした。
(5) 審査表彰(12月9日)
 生徒によるプレゼンテーションや金型組付け作業が行われた後、部門ごとに専門家等の審査員により、審査評価を行い賞を選定した。
(6) 産学官の地域連携
 コンテストの実施に当たっては、岐阜大学をはじめ、岐阜県内の公的機関、教育機関、実習機関の支援を受けた。
[写真:金型部品の説明を聞く生徒]

取組のアピールポイント・特徴・取組の効果

1. 金型業界を知ってもらう
2. ものづくり若年者の人材育成を図る
 「金型」に対する考えた方、「ものづくり」の楽しさについて、見直すきっかけになった学生が多いようだ。
 初めての「金型」、初めての機械加工、初めてのものづくり体験をした学生が多く、製品が出来上がった感激は大きく、更に興味を深めてもらえた。また、企業で働くことを、現場での作業を通じて体験できたことは大きな経験値となった様であり、金型企業へ興味を示してもらえたことは大きな成果である。
3. 地域連携等
① 当初からの目標である地元企業と学校とのパイプを作る一助のきっかけづくりはできた。(企業の担当者が学校へ出かけ、学校側との接点を多く持つことができたことから)
② 学生たちの指導を通じて企業側も学ぶ点があり、OJT人材育成に関して有意義であった。
③ 出来上がった製品をイベントで配布等を行った学校もあり、地域の中での位置付けにも一役を担うことができた。
④ 製作に関わった学生の中から、地元金型企業へ就職を決めた学生があったことは大きな収穫である。
[写真:審査員による部品検査の様子]

企業・団体の紹介

岐阜県金型工業組合

金型製造企業者が組織化を図ることで、横の連携を強め、繁栄への道を前進するために工業組合を設立した。本組合は金型製造業を営む中小企業者の改善発達を図るための必要な事業を行い、組合員の公正な経済活動の機会を確保し、並びにその経営の安定及び合理化を図ることを目的とする。

所在地
〒501-6112
岐阜県岐阜市柳津町北塚4-85
URL
http://www.gifu-kanagata.jp

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